みなさん、こんにちは。八楽の森谷です。 本記事も、以前WorldJumperのブログに掲載していたものです。 今回は「機械×人間」翻訳をウェブサイトに採用することで、ユーザー数を増やしコンバージョンレートを改善した具体的な成功例を見ていきます。
コンバージョンレートが倍に!「機械 × 人間」翻訳が新マーケット獲得のカギ
母国語でコンバージョンレートをUP!
イスラエルの下着通販サイト「Under.me」はもともと英語とヘブライ語で構成されていました。ユーザーが多く住むのはアメリカおよびヨーロッパというデータをもとに、ヨーロッパのユーザーに向けた多言語サイト作りを開始します。 その結果、ドイツではコンバージョンレートが1%から2%に、フランスでは0.67%から1%に上昇したのです。同社CEOのDavid Balsar氏は「ヨーロッパで成功するにはネイティブ言語でコミュニケーションをとる必要がある」と話す通り、各言語のページにおける通貨表示やカスタマーサポート言語などをすべて現地対応型にしました。現在、上記言語の他にイタリア語、スペイン語などを制作中で、最終的に少なくとも10カ国の言語対応をしていくそうです。 同氏いわく「翻訳は新マーケットへの開拓および浸透させる立役者である」のようにとても重要なファクターであることがうかがえます。世界標準言語である英語のサイトだからといって、他地域に住むユーザーの消費力を動かす力は母国語に比べるとどうしても低くなってしまうのが現状です。
「機械」×「人間」翻訳が生みだす相乗効果
サイト「Under.me」が特別なのは上記のようにただ多言語翻訳対応をしたという点だけではありません。採用した「機械×人間」翻訳の例を見てみましょう。
・コード設定で、ユーザーの言語選択の手間をカット
翻訳者による作業の後、ユーザーのIPアドレスに従ってその地域の言語が自動的に表示されるようにコード設定をします。ユーザーが言語選択をする手間も省けますし、タイムロスも短縮できますね。
・プロの翻訳者
一方、原文をそのまま訳すと、機械翻訳後に原文とかなり意味が違ってしまうことが多々あります。「Under.me」はこれを上手く利用しました。機械翻訳後に人間の翻訳家が手をいれることで、原文よりもわかりやすくなったという結果を得られたのです。 例えば、サイト上の製品名を英語からドイツ語に翻訳する場合、多くは原文よりも長くなってしまいます。ここで翻訳者はこう考えました。 「見た目も悪く、ユーザーにとって検索しにくいのではないか。それならば、新たにドイツのマーケットに合った製品名を考えてしまおう!」
■英語原文 T-shirts, the cee”(丸首Tシャツ) T-shirts, the vee,”(VネックTシャツ) ■ドイツ語翻訳 Under.Me Damen-T-Shirt”(Under.me レディースTシャツ) Under.Me Damen-T-Shirt mit V-Ausschnitt (Under.me レディースVネックTシャツ)