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2015/08/24

【コラム】機械翻訳を上手に使う3つのポイント

こんにちは。ご無沙汰しております。八楽の森谷です。 本日のテーマは「機械翻訳を使う際のポイント」です。 まだまだ実務での使用は難しい機械翻訳ですが、使い方によっては少しは「マシ」になります。 そんな機械翻訳との付き合い方について見ていきましょう。


機械翻訳(自動翻訳)を上手に使う3つのポイント

日本語のレポートを翻訳して提出しなければならない、あるいは、大量の英文の意訳を発表しなければ、といった突然の事態にGoogle翻訳やエキサイト、Weblioなどの機械翻訳サイトを訪れた人も多いと思います。 何年か前は今ほど精度も高くなく、とんでもない翻訳結果が表示され、その使えなさぶりにがっくりと肩を落とし、結局は自分でコツコツと原文を翻訳や読解したなんて苦い経験がある方もいらっしゃるでしょう。 有名なエピソードにこんなものがあります。 “Time flies like an arrow.” 「光陰矢のごとし」の意味でよく知られていることわざですが、一昔前の機械翻訳ではこれを「時ハエ、矢を好む」と表示するものもあったそうです。今ではだいぶ改良され精度は上がってきましたが、人間翻訳のようにはなかなかいきません。しかし、機械翻訳もある正しい環境(条件)下で使えば上手に使いこなすことができます。今回は日本語を英語に訳す際に役立つ3つのポイントを見ていきましょう。 gear

1.文は短く! 完全な文章入力を心がける

機械翻訳は長々とした文章は得意ではありません。また日本語の特徴として主語を省略してしまいがちですが、主語を必ず忘れずに入力しましょう。例えば、 「朝から熱があり体調がすぐれないので、本日は大事をとって会社を休みます。」 これを短い表現に変え、主語を明確にします。 「私は朝から熱があり体調が悪いです。本日は会社を休みます。」 若干不自然に見えますが、このくらい丁寧で「硬い」表現にまでする必要があります。

2.誤字脱字はNG

これは当然のことながら、誤字脱字は機械がエラーを示し、正確な翻訳結果を得ることはできません。また、日本語の場合、漢字で表現できる部分は極力漢字を、また日本語と英語(アルファベット)を混同しないようにしましょう。例えば、 「いがいにおいしい」ではなく「意外においしい」 (以外/意外、橋/箸/端、漢字/感じ/幹事などの間違いを防ぐ) 「そのファイルをSaveする」ではなく「そのファイルを保存する」 (機械がSaveを固有名詞ととらえ”The file Save is done”と誤訳してしまう)

3.機械翻訳に適したテキスト(原文)かの判断を

機械翻訳は意訳をできません。ましてやテキストのスタイルやニュアンスを汲むなどはもってのほかです。読み手の感覚や文化的な背景に左右される内容の原文は機械翻訳の使用を避けた方が賢明でしょう。ユーザーに物を売ったり説得したりするECサイトなどが具体的な例です。 反対に適しているのが、ユーザーマニュアルなど主語・目的語・述語が明記され、特定の目的を達成するために書かれた文章です。

「ひと手間」が機械翻訳を有効利用するコツ

上記の他にも機械翻訳を使いこなすコツはたくさんあります。このように、ただやみくもに原文をコピー&ペーストするのではなく、原文に少し手を加えることで翻訳結果がより正確に表示されることは多々あります。翻訳結果が不安ならば、最後に翻訳後の英文をさらに機械にかけて日本語にし、不自然な部分がないかチェックするのもおすすめです。 いずれにせよ機械翻訳の精度は、そのまま外部に出せるほど完全ではありません。翻訳が必要なテキストが重要なものであればあるほど、ポストエディット(人による最終チェック)が条件になります。時間とコスト、完成度と相談しながら便利なツールを使い分けてください。