こんばんは。八楽の森谷です。
本日は自社セミナーでした。参加していただいた皆様、ありがとうございました。
さて本日のテーマは「国際マーケティングの基礎」です。
「基礎」ですので、肩の力を抜いてお楽しみください。
Taming The Tower Of Babel:国際マーケティング戦略の管理の仕方
ある事業向けに広範かつ網羅的ななマーケティング戦略を設定することは簡単な仕事ではありません。一つないし二つのチャネルを横断すればよかった”set it and forget it”のキャンペーンが上手くいく時代はもう過ぎ去ってしまったのです。
今日のマーケティングリーダーはオフラインとオンライン双方の大量のチャネルを横断して利用できるようになりました。またその進行具合によって、継続的に細かく業務を調整する準備をしておく必要があります。
気の弱い人のための仕事ではありません。
さあ、この基本的なシナリオを手に入れたうえで、事態をさらに複雑にしてみましょう。Eメール、ソーシャル、SEM、SEOやその他の競合する要求を統合しなければならないだけではなく、それを常に英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、中国語などで行わなければならないのです。
すでにかなり複雑なあなたの仕事生活は、あらゆる面でもっとおもしろいものになりました。
ここでは言葉から言葉への単純な翻訳についてのみ話しているわけではありません。
単純な翻訳と同様、プロのローカライゼーションが非常に重要となっていくでしょう。あらゆるマーケティングコンテンツは世界中に届けられることが可能ですが、これにはある種の仕事がすでに伴います。
もしすぐに新規見込み客を獲得できなかったとしても、その重要さが減ることはありません。そしてあるメッセージの効力を損なう最も簡単な方法の一つは、文章やコンセプトのローカリゼーションを不十分にすることなのです。
消費者はますます賢明になり、ちょっとした間違いにも敏感に反応します。あなたは、上海の第2のベストバイ社(http://www.cnbc.com/id/46009614#)ではなく、中国の第2のスターバックス(http://www.forbes.com/sites/helenwang/2012/08/10/five-things-starbucks-did-to-get-china-right/)になりたいと思うはずです。
3つの常識的な作戦に注目し常に虎視眈々と目をこらすことで、国際的なマーケティング政策の運営においてよくある落とし穴を確実に回避してください。
ステップ1 誰かの仕事にする。
多チャネルで多言語のマーケティング政策をまとめあげることと、多様で複雑な細かい実務を遂行することを同一人物に頼むのは大惨事の原因になります。
サービスの供給者や内部チームとの対応において、ローカライゼーションをある人物へ特殊任務として課し、本任務のみに集中させるべきです。
あなたのマーケティングが集中と一貫性の恩恵を受ける事は間違いありません。
ステップ2 けちけちすることは素人のやること。プロになる。
多数の企業が、マーケティング翻訳と国内でのローカライゼーションを自ら行うことで、その窮状から切りぬけようと挑戦しています。 これをしないでください。
自分で行うことで節約できるお金は、時間がかかり、結果の質が安定せず、何が言いたいのか分からなくなってしまうという弊害と比べれば微々たるものです。翻訳とローカライゼーションは専門家の仕事です。
専門の外部サービスを探しましょう。
ステップ3 契約の指輪をする。一度良きパートナーを見つけたら、誠実であれ。
あなたのマーケティングニーズにぴったりの翻訳パートナーを見つけるには、多少時間が必要です。あなたが本当にしっくりくる相手だと確信するまで時間をかけることを恐れないでください。
あなたの会社において最も重要な部分を改善するために、あなたは何年間もの時間をかけて、信頼して頼れる人材を探しているのです。「あなたのビジネスを理解し、毎回、素晴らしい結果を時間通りに運んでくれるパートナーが欲しい」と思っていることでしょう。きちんとその思いに従ってください。
そういう人や会社を見つけたら、決して手離さないでください。
長期間にわたり多くの業界にまたがって一貫したブランドとメッセージを確立するための鍵は、共に頑張ってきたキーパーソンを切り捨てたり変更したりしないことです。貴方のキャンペーンは、安定した翻訳パートナーを擁することから発生する一貫性や信頼性というメリットを得ることができます。
可能なかぎり効率的に、国際マーケティング戦略の管理を確実にしようという場合に、きちんとやらなければならないのは、以上の3点だけでしょう。あなたが考えている広範な項目よりも少ないと思います、ただし、そのうち1つでも間違えたら、あなたは全般的な結果として深刻なリスクを負うことになります。
いかがでしたでしょうか。
ローカライゼーションこそが国際マーケティングのキモである以上、そのローカライズ担当を決める際には妥協してはいけません、ということですね。
スピードやコストも大切ですが、品質こそが最重要という場合は多くあります。特にウェブサイトのローカライズなど、会社の「顔」とも言えますので、しっかり社内・社外の担当を選びたいですね。