こんにちは、八楽の佐藤です。
今回は、日本の大学図書館に関する疑問その2「飲食ルールについて」書こうと思います。
日本の図書館はおそらく、「原則飲食禁止」が多いのではないでしょうか?
図書館で飲食をすることによって起きる不都合はおそらく、(1)咀嚼音やにおい等で他人に迷惑がかかる、(2)飲食物により図書館の本等が汚れる・壊れる、の2つに大別することができます。
私の留学先ではなんと、「原則飲食OK」でした。(1)(2)に当てはまるようなことが起きた場合、それは学生個人の責任と見なされ、相応の罰則を受けます。(1)の場合は、【コラム】ここが変だよ日本の図書館 – その1で述べた通り、周囲の学生から必ず相互チェックを受けます。言わば社会的制裁のようなものです。もちろん、出入り禁止などの措置がとられる場合もあります。(2)の場合は、図書館・大学側と1対1の世界で賠償などの責任をとることになります。
「(1) (2)を行わない人たちの健康や利便性を犠牲にするよりは、他に迷惑をかけた個人に重い責任をとってもらおう」、という考え方なのだと思います。逆に言えば、このようなことが起きないのであれば、健康上の理由などから、飲食は許可してよいということになるのかもしれません。
何にせよ、図書館利用に関するルールの明示化と個別化がもう少し必要なのではないかと思っています。暗黙のルールなどは、昨今増えている留学生にとっては非常にわかりづらいものですし、ひとくちに大学図書館と言っても状況(平均利用時間、利用者の国籍、防犯状態など)は様々だと思います。状況に合わせたルールであれば、自然と守られることが増えるのかなと思っています。