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公開日: 2025/03/13 | 更新日: 2025/03/14

Gmailでの翻訳方法と送信メールを翻訳する際の注意点

Gmail 翻訳

Gmailには標準で翻訳機能が搭載されているため、別のアプリやサービスにコピー&ペーストしなくても、受信メールをある程度読めるように翻訳されます。

しかし、自動翻訳という性質上、どうしても精度に限界があります。特にビジネスシーンのメールでは、外国語に翻訳してから送信する場合、翻訳後のチェック(ポストエディット)を丁寧に行う必要があります。外国語のメールを日本語で読むだけでなく、日本語を外国語に翻訳してメール送信する方も多いのではないでしょうか。

本記事では、Gmailの翻訳機能の基本的な使い方と注意点、そして翻訳後のポストエディットの重要性について解説します。初心者の方でも理解できるように紹介しますので、最後までご覧ください。

Gmailの翻訳機能とは

Gmailには、受信メールを自動的に検出して日本語などに変換する仕組みがあります。背後で動いているのはGoogle翻訳であり、2025年時点で130以上の言語に対応しています。英語はもちろん、フランス語やスペイン語、イタリア語、中国語など主要な言語に対して翻訳ができるため、外国語でのコミュニケーションに役立ちます。

Gmailで受信メールを翻訳する手順

Gmailでは、外国語で書かれたメールを簡単に翻訳する機能があります。

英語やスペイン語などの一般的な言語は、自動的に検出され、翻訳オプションが表示されることが多く、ワンクリックで日本語に変換できます。しかし、場合によっては翻訳バーが表示されなかったり、手動で翻訳が必要なケースもあります。

ここからはPC版ブラウザとスマホアプリ版での翻訳方法を解説します。

PC版ブラウザ

  • Gmailにアクセス
    ブラウザ(Chrome、Firefox、Safariなど)でGmailにログインし、受信トレイを開きます。
  • 翻訳したいメールを選択
    英語やスペイン語など、外国語で書かれたメールをクリックし、本文を表示します。
  • 翻訳バーを確認
    メールの上部に「日本語に翻訳」という表示がされているのでクリックすると、すぐに翻訳結果が表示されます。
翻訳前
翻訳後
  • 翻訳バーが見当たらない場合
    メール本文右上の「その他のオプション(︙)」をクリックし、「メッセージを翻訳」という項目を選択することで手動翻訳が可能です。翻訳バーが出てこなかったり、自動検出が働かない場合でも、この手順で翻訳を指示できます。

スマホアプリ

スマホアプリ版のGmailでも翻訳は可能です。

  • メール画面内の「日本語に翻訳」をタップする
翻訳前
翻訳後
  • PC版のように翻訳バーが自動的に表示されない場合があります。表示されないときは下記の方法を試してみてください。
    「︙」から「翻訳」をタップします。

自動翻訳後のポストエディットは必須

自動翻訳である以上、長文や複雑な構文、専門用語を含むメールなどでは、不自然な日本語になったり誤解を招く訳になる可能性もあります。そのため、自動翻訳の結果をそのまま使うだけではなく、翻訳文をチェックし修正する「ポストエディット(後編集)」を行うことがとても重要です。

ビジネスシーンで社外向けにメール送信する場合は、日本語であっても誤字・脱字は印象が良くありません。同じように翻訳文も誤訳・訳抜けなどは印象を悪くするだけでなく、誤解を起こしかねません。

正確さを向上させるためには、翻訳結果を人間の手で修正するポストエディットが必要になります。以下のような点に注意しましょう。

  • 誤訳や訳抜けが発生する可能性
    長い文章や文脈が複雑な文には誤訳が生じやすく、翻訳が途中で途切れてしまうケースもあるため、後編集で補うことが大切です。
  • 専門用語への対応
    ビジネスや学術分野など、業界特有の専門用語や略語が正しく訳されないことがあります。そのまま送信すると誤解を招く場合があるため、手動で訂正しましょう。
  • 文化的ニュアンスや敬語表現
    日本語にしか存在しない敬語表現や、海外言語特有のニュアンスは自動翻訳では表現しきれません。重要なメールほどニュアンスを正確に伝える必要があるので、ポストエディットで修正しておくと安心です。

ポストエディットの進め方

  1. 翻訳結果を読んで誤訳を探す
    まず全体を確認し、明らかに誤っている箇所や意味が通じない部分がないかをチェックします。
  2. 専門用語や固有名詞を修正する
    会社名や製品名など、固有名詞が誤って翻訳されていないかを見直します。
  3. 文体とニュアンスの再調整
    ビジネスメールであれば敬語やビジネス表現を整え、フランクなやりとりならカジュアルなトーンに合わせるなど、目的に合った調整を行いましょう。

ポストエディットのやり方についてはこちらの記事でも紹介していますのでぜひご覧ください。

ヤラクゼンで外国語メールを高精度に翻訳

「ヤラクゼン」は、CAT(Computer-Assisted Translation)ツールで、自動翻訳はもちろん翻訳後のポストエディットを簡単にできるようサポートしています。

また強固なセキュリティ対策が施されているため二次利用の心配はなく、未公開情報などの機密情報を扱うビジネス文書でも使えます。

ヤラクゼンの主な機能

  1. 高精度な自動翻訳とポストエディット
    ヤラクゼンは複数の翻訳エンジンを標準搭載しており、翻訳後に人間が修正を加えるポストエディットが簡単にできます。誤訳や訳抜けを防ぎ、より自然で正確な翻訳が可能です。
  2. 用語集とフレーズ集
    部署やチーム業界ごとに用語を登録でき、誰が翻訳を行っても同じ用語・フレーズを使えるよう、統一させることが可能です。文書において用語・フレーズのブレを防ぎ、高品質な翻訳を実現します。
  3. 強固なセキュリティ対策
    ヤラクゼンは企業向けの高いセキュリティ基準を満たしており、データの暗号化やパスワード強化、プライベートクラウドなどが利用可能で、情報漏洩対策ができます。
  4. 多言語対応とカスタマイズ可能な翻訳エンジン
    全36言語(2025年3月時点)に対応しており、英語や中国語などの言語に加え、デンマーク語やウクライナ語などにも対応しています。
ヤラクゼンの画面

まとめ

Gmailには標準で翻訳機能があり、英語やその他の外国語メールを即座に理解するためにとても便利です。

しかし自動翻訳は完全に正確な訳ができるわけではありません。特にビジネスシーンで使う場合は、自動翻訳の結果をポストエディットで修正・確認し、不自然な日本語や誤訳を取り除く作業が欠かせません。

  • 送信メールの翻訳は、外部の翻訳サービスを併用し、最終的にポストエディットで仕上げる

このポイントを意識すればメール送信の際の課題は解決できます。

外国語のメールを読む際はGmailの翻訳機能が便利ですが、外国語に翻訳する必要がある際は、自動翻訳だけでなく人のチェックとポオストエディットを行いましょう。

WriterTeam

この記事の執筆者:Yaraku ライティングチーム

翻訳者や自動翻訳研究者、マーケターなどの多種多様な専門分野を持つライターで構成されています。各自の得意分野を「翻訳」のテーマの中に混ぜ合わせ、有益な情報発信に努めています。


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